「終着駅からメソッド」で考えるバトンリレー。
12年後にバトンを渡すと決める 私が子どもに事業を渡そうと決めたのは、2019年、58歳のときでした。 渡す時期は12年くらい後と定めました。 経営者は、事業を渡す相手のことを「まだ未熟」と思ってしまい、なかなかバトンが渡せないことがあります。そうしたケースを、仕事を通じ、何度か見てきました。 しかし、事業...
12年後にバトンを渡すと決める 私が子どもに事業を渡そうと決めたのは、2019年、58歳のときでした。 渡す時期は12年くらい後と定めました。 経営者は、事業を渡す相手のことを「まだ未熟」と思ってしまい、なかなかバトンが渡せないことがあります。そうしたケースを、仕事を通じ、何度か見てきました。 しかし、事業...
居場所と仕事を準備する ある経営者が子どもへの事業承継を決めたにもかかわらず、突如、撤回したということがありました。なぜ撤回したのか真相はわかりませんが、もしかすると事業継承後の自分のことが不安になったのかもしれません。 不安とは、居場所と仕事です。数十年間、会社に行き、仕事に邁進してきました。 事業継承後...
自分の歴史を振り返る場所 事業承継を行うと会社のなかに自分の居場所は無くなります。毎朝出かけていく場所がなくなります。 そのことを予測し、私は居場所をつくることにしました。 それがT a k ashi A m a n o M u s e u mです。 2016年から企画をはじめ、さま...
伊能忠敬旧宅を訪ねる バトンリレー後の人生を考えたとき、参考になるのが、伊能忠敬です。 千葉県佐原市の小野川沿いに建つ「伊能忠敬旧宅」を訪ねたことがあります。 伊能家は、米の売買や酒造りを営んでいた地元の名家でした。 旧宅では店舗や母屋、土蔵がほぼ江戸時代のまま残っています。対岸には、国宝に指定されている忠...
大切にしている言葉、気持ちを高める言葉 T a k ashi A m a n o M u s e u mには「言葉の柱」があります。 私が大切にしている言葉、気持ちを高める言葉がたくさん彫られています。 最初、デザイナーさんからプロジェクターで言葉を投影する方法が提案されましたが、私...
区切りをつけ、前を向いて歩き出す 聖火リレーは私にとって大きな節目となりました。 何事も終わりはやってきます。オリンピックの聖火も8月8日の閉会式で消えました。でも思いが消えてしまったわけではなく、次の大会では再びギリシャで採火され、聖火ランナーたちによって引き継がれていきます。 いまの私の心境は、1つの区...