心に残る点火セレモニーを開催。
公道での実施を取りやめる動きが広がる
中央区立浜町公園では「TO K Y O2020オリンピックトーチリレー東京都Day12」を走行予定だった聖火ランナーによる、聖火をつなぐトーチキスが行われました。
じつは7月6日の時点で、東京都聖火リレー実行委員会は、台東区内で予定されていた公道での走行を見合わせると発表していました。新型コロナウイルスの感染状況の改善が図られないことが原因でした。
「復興五輪」の象徴となった聖火リレーは3月25日にスタートし、岩手、宮城を含む被災3県では津波被害を受けた沿岸部も走りました。一方、新型コロナウイルスの感染拡大とともに公道での実施を取りやめる動きが広がり、一部区間も含めると4割超の20都道府県が公道走行を中止していました。
思いが繋がる瞬間がやってきた
浜町公園でのイベントは、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、ランナーと4人の家族等の関係者のみで実施することとなり、セレモニーの様子は、YouTubeに開設された「東京都オリンピック聖火リレーDay12」というページで配信されました。
セレモニー冒頭、服部征夫台東区長はこんな話をしました。
「ギリシャで採火された聖火は、希望の灯りです。福島からスタートし、全国各地の思いを繋いできました。本日お集まりの聖火ランナーのみなさん、ならびにご家族、大会関係者のみなさんのご尽力により、心に残る点火セレモニーを開催することができました」
「この大会のためにすべてを尽くして挑むアスリートの姿は、コロナ禍をはじめ、困難を乗り越える勇気と力を与えてくれます。心を1つに応援し、みんなで感動を共有しましょう。TO K Y O2020大会の成功を祈り、感謝の気持ちをこめて、3日後の開会式に向け、この聖火をつないでいきましょう」
服部区長から、台東区の第1走者を務める予定だった落語家の林家三平さんに聖火が渡り、台東区のトーチキスがはじまりました。
三平さんは、手にしたトーチに聖火がともると「ついた、やった!」と歓声を上げました。
ついに聖火ランナーの思いが繋がる瞬間がやってきました。
前のランナーから「頼むぞ」と渡されて、次のランナーは「わかった」と受けとります。そして、さらに次のランナーに「頼むぞ」と繋いでいきます。
私のところに聖火がやってくるのもまもなくです。