大切なのは、やることづくり。
居場所と仕事を準備する
ある経営者が子どもへの事業承継を決めたにもかかわらず、突如、撤回したということがありました。なぜ撤回したのか真相はわかりませんが、もしかすると事業継承後の自分のことが不安になったのかもしれません。
不安とは、居場所と仕事です。数十年間、会社に行き、仕事に邁進してきました。
事業継承後も会社に行き、会長職として後継者にアドバイスをするというケースもあります。一方で、会社には一切顔を出さない、経営にも口を出さないというケースもあります。
このことをきちんと考えておく必要はあります。いずれの場合も、自分の居場所と仕事が減少しますから、事前に準備する必要があります。
人生を豊かにするには、生きがいをもつことが大切です。
これまで仕事一筋だった方の場合、会社を離れると急に空虚な生活になり、生きる意味が見えなくなったと感じてしまう場合もあります。
さらに、家が生活の中心になり、活動範囲がそれまでより狭まることで、社会とのつながりが薄くなったと感じることもあるでしょう。
突然できた時間に何をするか
私は自分のやりたいことをやろうと考えました。自分の好きなこと、得意なことをやろうと考えました。
そしてYouTubeとTwitterでの発信をはじめました。
YouTube「天野隆の『プラス発想』応援チャンネル」の登録者は1万800人、Twitter「天野隆@プラス思考士業を応援します」のフォロワーは4135人(いずれも2021年8月10日現在)います。
どちらもプラス思考の大切さについて発信しています。
稲盛和夫さんは、人生の成功方程式は「考え方」×「熱意」×「能力」と言いました。考え方は、プラス100点からマイナス100点まであります。考え方がマイナスだと、いくら熱意と能力があっても人生はどんどんマイナスになってしまいます。
舩井幸雄さんは、成功者の共通点は、素直、プラス発想、勉強好きと言いました。やはり人生においてプラス発想は重要な要素です。
心理学者のアドラーは、幸せになるには自己受容、他者貢献、他者信頼と言いました。自己受容の最大のポイントは、自分の長所を確認するプラス発想です。
YouTubeでもTwitterでも、「プラス発想」を持ちたい方、気になる方を応援しようと考えています。動画やコメントに対し、「役に立った」「元気になった」「プラス発想が高まった」などの声を聞くことが楽しみです。