終了後、隅田川のほとりで。
未来へ向けて「人から人へバトンをつなぐこと」
コロナ禍で難しい状況ではありましたが、聖火ランナーをやってとてもよかったと思いました。聖火リレーから点灯セレモニーに変わりましたが、形は変わっても、「思い」がつながっていることは変わりません。
1つの生き方を遺せたのではないかと思います。
2つの言葉が脳裏に浮かびます。
「精一杯生き抜いた人生、それこそが遺せたものである」(ストーヴァル)
「後世に伝える価値あるものは、人間の生涯そのものである」(中野孝次)
世代を超えたバトンリレーは、その時の環境、価値観の違いなどで難しいこともあります。
それでも先達の「頼むぞ」という思いをしっかりと受け取り、さらに次の世代に引き継いでいかなくてはなりません。
未来へ向けて「人から人へバトンをつなぐこと」はとても大切です。
中止でなく実施なんだ!
世の中は予定通りにいかないことのほうが多いものです。
計画通りに物事が進むほうが少ないと思います。
予測できないから人生は面白い。
ですが計画を変えなくてはならないような出来事が起きたときに、それをプラスにとらえるか、マイナスにとらえるかによって、その後の展開は変わります。
コップに水が半分入っているのを見て、「半分しか入っていない」と思うか、「半分も入っている」と思うか。同じものを見ても、心がプラスの人とマイナスの人では見え方が違います。
2020年3月24日に、TO K Y O2020大会の延期が決定しました。このことを知った時「良かった!中止ではない。実施なんだ」と思いました。
私の聖火ランナーとしての想いは、次の世代に思いを伝えたいことに尽きました。延期によって私たちの思いを伝えたいというバトンは、確実に次の世代に届くと思いました。
相続とは相(すがた)を続けることです。相と言う字は人相、面相という字に使われますので「すがた」とも読めます。
すがたを続けていく。それが願いです。
できない理由より、できる理由を探し続けたい。
トーチキスの際、「世代を超えてプラス思考がバトンタッチできますように」と願いを込めました。