聖火リレーは思いを引き継ぎ、思いを渡す。
1万人のランナーの「思い」を繋ぐ
聖火リレーで、聖火を引き継ぐ時、私は「思いを受ける」、聖火を渡すときは「思いを繋ぐ」と声に出して言いたいと思います。
聖火をつないでいくのは、53万6000人の応募者から選ばれたおよそ1万人のランナーの「思い」を繋ぐことです。
聖火は3月25日に福島県を出発しました。前のランナーから「頼むぞ」と渡されて、次のランナーは「わかった」と受けとります。そして、さらに次のランナーに「頼むぞ」と繋いでいきます。
121日間をかけて47都道府県を巡ります。
新型コロナの感染拡大防止のため、聖火リレーの場所が公道からスタジアムに変わったところもあります。聖火リレーから点灯セレモニーに変わったところもあります。
しかし、形は変わっても、「思い」がつながっている点は変わりません。
みんなの思いがつながって、国立競技場に聖火が灯ります。
私はそうしたことを考えながら、トレーニングを積んできました。
事業や財産の承継でも「思い」こそが、引き継がれるもの
これは事業や財産の承継と似ています。
先達の「頼むぞ」という思いをしっかりと受け取り、さらに次の世代に引き継いで行きます。
私は公認会計士・税理士で税理士法人の代表として、現在、財産承継のお手伝いをしております。親から子、子から孫、人々の財産を、世代を超えて守り、生活と心を豊かにするお手伝いをしております。
世代を超えるバトンタッチのサポートには特別な思いがあります
事業や財産の承継は、仕事の引き継ぎとは決定的に違う部分があります。
ある会社の部長が、自分の仕事を後任の部長に引き継いだとしましょう。
このとき業務内容は引継ぎますが、生き様を引き継いでいるわけではありません。前任者の生き方、姿、苦労などは関係ありません。
ですが、オーナー経営者の財産や事業の承継の場合は違います。私は相続の専門家として社長の自宅にうかがいます。すると、その人の人柄や生き様がわかります。
繰り返しになりますが、私の仕事は、親から子、子から孫、人々の財産を、世代を超えて守り、生活と心を豊かにするお手伝いをしております。
特にこの「生活と心を豊かにする」ということを大切にしています。
相続とは、経済的にいうと財産を引き継ぐということなのですが、亡くなった人にはそれまでの生活があり、それぞれに大切にしている生活観、「思い」があります。まず、この「思い」を引き継ぐということです。
その「思い」を引き継ぐには、基盤となる財産も引き継がないとうまくいかないことがあります。そこで節税などを行い、財産が多くなると余裕ができ、余裕ができると心が豊かになります。